私は貴方に、叶わない恋をした。
告白~禁断~
補講のことで先生に言われた通り、放課後に美術準備室へ向かった。
先生に会えるという喜びと、¨奥さん¨の話題が出るかもしれないという憂鬱感。
ゴチャゴチャになった気持ちのまま、美術準備室のドアを開けた。
「…失礼します」
「もう・・プールに飛び込むなんて、子供じゃないんだから」
・・誰かいる?
準備室の奥から、先生じゃない話し声が聞こえる。
やわらかい・・・落ち着いた、優しい声。
「悪かったって。学校まで着替え届けさせて」
まさか・・・
「本当に。・・ふふ」
「今日、夕飯は外で食べよう。たまには、いいだろう?」
「ええ。先に帰って、待ってるわ」
この会話ー・・・
ドクン。ドクン。
「・・・あら?」
ドクン!!!