私は貴方に、叶わない恋をした。
わかってる。
わかってるからー…
「永井、本当に大丈夫か?体調悪いなら…」
先生の手が、頬に近付いてくる。
「…っ」
もう、優しくしないで!!
バチン!!!!!
乾いた音が、準備室に響き渡った。
ジンジンと、手の平が痺れる。
「なが…」
「もう…やめてよ…」
心が、イライラする。
「触らないで」
「え…?」
「優しくしないでよ」
「どうした…?」
「先生なんか…」
「大嫌い!!」
違う。
本当はー…
好きで、好きで、仕方がない。
でも、どうしようもない気持ちを抑えられなかった。
ねぇ…助けてよ。
この切ない気持ち、どうしたら失くなるの?