私は貴方に、叶わない恋をした。
「・・・」
チクタク・・チクタク・・・
時計の針が動く音だけが、美術室に響く。
壁側に掛けてある時計を見ると、時刻は17時を廻っていた。
そろそろ覚悟決めて行かないと、まずいよねー・・・
いっそこのまま、放置して帰りたい気分だけど。
「はぁ・・・」
大きく息を吐き、完成した課題を手に持った。
・・・答えはわかってるんだ。
大丈夫、覚悟はできているー・・・
心に言い聞かせ、準備室へ繋がっている扉のドアノブに手を掛けた。
その時だったー・・・・