私は貴方に、叶わない恋をした。






保健室で待つこと、一時間。

先生は、本当に迎えに来てくれた。


保健の先生には、"体調が心配なので、送って行く"と言い、二人で保健室から出た。


「悪いな。待たせて」

「ううん!本当に来てくれたから、嬉しい」

「俺は、約束は絶対守る男だからな」

「えー!」

「声でかい。体調悪いフリしとけって」


ほとんどの生徒が帰った、学校の廊下はとても静かで、声がよく響く。


誰の声も聞こえないー…


誰もいない廊下ー…






私たちは、手を繋いで歩いた。




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