私は貴方に、叶わない恋をした。
まさか…
バレー…
「センスないの?」
…た?
「…え?」
「だって、美術の補講なんか聞いたことねぇし。よっぽど、絵が下手な奴なんだなって思って」
ホッ…
「そういうこと…」
「え、何?他に何かあんの?」
「え!?う…ううん!何もない!!」
ドクンドクン…と、心臓がうるさい。
バレたかと思っただけで、こんなに全身がビクビクするなんてー…
「なぁ、あんた。SHRはいいの?」
「あ…うん」
「不良だな」
「金髪のあなたに言われたくない」
「そうか。じゃあ、こっち来る?」
金髪の男は、上から手招きをしている。
「…うん」