私は貴方に、叶わない恋をした。
「お前ら!そこで、何してるんだ!?」
ビク!
唇まで後、数センチというところで大きな怒鳴り声が聞こえた。
「ちっ…バレたか」
ヤスが舌打ちし、腕を解いた。
「お前…って!金髪か!?なんつー頭してんだ!?」
「すいませーん」
「っ…」
びっくりした…
急いで起き上がると、自分の唇を抑えた。
本当にキス…されるかと、思った。
「さっさと、下りてこい!」
「はい、はい」
溜め息をつきながら下りて行くヤスの後を追い、階段を下りた。
「もう一人いたのか!?お前ら、二人で何してたんだ!?」
「何って…ナニですよ」
「!」
「あぁ!?何だと!?」
ち…
「違います!」
何もしてない!
「お前ら、職員室に来い!」
否定しても聞いてもらえず、 ヤスと一緒に強制的に職員室に連れて行かれた。