私は貴方に、叶わない恋をした。
生徒指導室に入ると、向かい合わせになってる机に座るように言われた。
ヤスと私は隣同士、先生は向かい側に座った。
「名前とHRを書いて」
先生が机の引き出しから出したのは、作文用紙。
「反省文ですか?」
「3枚びっしり書いて、今日の帰りまでに各担任の先生に提出するように」
ヤスの質問には答えず淡々と、先生は話を進めていく。
「…」
生徒指導室に入ってから、まだ一度も先生と目が合っていない。
ていうかー…
先生は、私を見てない。
「…っ」
「加藤は、今から家に帰って黒髪に戻してくること」
「今からですか!?」
「その金髪で、教室には入らせない」
やっぱり、先生は私のことをー…
「後…」