私は貴方に、叶わない恋をした。
「麻由美ー!起きてるの?」
ん…
お母さんの声?
「起きてるなら、夕飯食べちゃいなさい」
何で、夕飯?
朝ご飯じゃ…
「!」
勢いよく目を開け、飛び起きた。
「あれ…」
部屋の中は真っ暗で、廊下の明かりがドアの隙間から見える。
あのまま、寝ちゃったんだ…
「どーするの?食べちゃうわよ」
「今、行くよー」
お母さんの声に答え、とりあえず制服を着替えようと部屋の電気をつけた。
そういえば、謹慎になったこと何て言おうかー…
制服をハンガーにかけた時、机の上に置いてあったものに気付いた。
「…」
学校にあるはずの鞄と、作文用紙。
それと、各教科のプリント。
まさかー…
勢いよく部屋のドアを開け、階段を駆け下りた。
「お母さん!」
台所で洗い物をしている母のもとへ。