私は貴方に、叶わない恋をした。
それでも、学校には行かないといけない。
これ以上休むと、親に怪しまれる。 謹慎のことも、バレてしまう。
嫌々、学校へ向かう。
「…ら、あの子…」
「えー…」
学校に近付くにつれて、同じ制服を着た生徒たちがヒソヒソと話している。
え…私?
指を示された方向には、私しかいない。
「屋上でヤってたんだって」
「うわ、大胆!俺もお願いしてぇー」
「不潔よね」
屋上でー…?
まさかー…あの時の…
「あゆ!」
ヒソヒソと話している生徒たちを掻き分け、真奈が走ってきた。
「謹慎、とけたの?」
「え…あ…うん」
「で、謹慎の理由って本当なの?」
「理由って…」
本当に、あの時のことがー…
「ねぇ、あゆ!」
「…」
じゃあ、ヤスもー…
「ちょっと、あゆ!?どこ行くの!?」