私は貴方に、叶わない恋をした。
「何?」
キラキラと光る髪をなびかせながら、ヤスが振り返った。
「あのね…」
ギュッと拳を握りしめ、ヤスに届くように声を出そうとする。
「ん?何、聞こえないよ」
が、 もごもごと口ごもってしまう。
「…っ」
ヤスには、たくさん迷惑かけてるんだから言わなきゃー…
言わなきゃ!
「もう…終わったの!」
喉の奥で詰まっていたものを吐き出すかのように、言った。
「はぁ…ぁ」
ドクンドクンと、身体が脈を打っているのがわかる。
言えた…
けど…
「ふっ…」
言葉を声に出して言うと、実感が増す。
先生とは、終わったんだとー…