私は貴方に、叶わない恋をした。
last






「ヤス、色々ありがとね」

その日の帰り道、下校時間まで待っていてくれたヤスと二人で帰ることになった。

「いや…なんか、俺。余分なことしすぎたかも」

「そんなことないよ!ヤスのおかげで、なんかすっきりしたし」

「本当に?」

「ほんと!ヤスがいなかったら、ずるずると中途半端な思いのまま高校生活を送るとこだったよ」

「それならいいけど…辛くない?」

「大丈夫。思ったよりも、平気」

辛いとか悲しいとかはあんまりない。
本当に、何かすっきりした気分。




「じゃあさ、新しい恋する気ない?」




「…え!?」





※END※




< 90 / 92 >

この作品をシェア

pagetop