私は貴方に、叶わない恋をした。
last
「ヤス、色々ありがとね」
その日の帰り道、下校時間まで待っていてくれたヤスと二人で帰ることになった。
「いや…なんか、俺。余分なことしすぎたかも」
「そんなことないよ!ヤスのおかげで、なんかすっきりしたし」
「本当に?」
「ほんと!ヤスがいなかったら、ずるずると中途半端な思いのまま高校生活を送るとこだったよ」
「それならいいけど…辛くない?」
「大丈夫。思ったよりも、平気」
辛いとか悲しいとかはあんまりない。
本当に、何かすっきりした気分。
「じゃあさ、新しい恋する気ない?」
「…え!?」
※END※