色をなくした世界
「一馬は・・・何か用だった?」
なかなか電話の折り返しのない雪乃を心配して家まで来たのだと・・・・言えたら良かったのだが・・・・雪乃を前にすると素直になれない。
「これずっと忘れてるって青山さんが言ったから持ってきた」
雪乃は知らなかったが・・・・それはあの日雄大が持ってきた雪乃の手袋。
いつもいつも忘れて行く雪乃に、いつも声をかけ忘れない様にしてくれてたのは・・・・雄大だった。
冷え性の為手袋がないと朝仕事に行ってからパソコンに触るまでが長かった。
「あ・・・忘れてた。ありがとう」
それを受け取ると、雪乃はバイバイと一馬を追い払おうとする。
「それはないだろ?せっかく彼氏が来たのに・・・」
少しだけ傷ついた一馬の顔に、雪乃は雄大を映してしまう。
「ごめん・・・・でも今日は本当に一人でいたいの・・・・ごめんなさい・・・」
そう言うと抱きしめようとする一馬から逃げ出す。
その瞬間一馬の鼻にいつもの雪乃の匂いとは違う・・・雄大の匂いが匂った・・。
咄嗟に手を伸ばしそうになるが・・・ここまで傷ついている雪乃をこれ以上傷つける事はできないと思い、自分を止める。
「それじゃぁ・・・・何かあったら電話して」
一人で残していくのは心配だったが・・・・一馬は雪乃を残しその場を去った。
なかなか電話の折り返しのない雪乃を心配して家まで来たのだと・・・・言えたら良かったのだが・・・・雪乃を前にすると素直になれない。
「これずっと忘れてるって青山さんが言ったから持ってきた」
雪乃は知らなかったが・・・・それはあの日雄大が持ってきた雪乃の手袋。
いつもいつも忘れて行く雪乃に、いつも声をかけ忘れない様にしてくれてたのは・・・・雄大だった。
冷え性の為手袋がないと朝仕事に行ってからパソコンに触るまでが長かった。
「あ・・・忘れてた。ありがとう」
それを受け取ると、雪乃はバイバイと一馬を追い払おうとする。
「それはないだろ?せっかく彼氏が来たのに・・・」
少しだけ傷ついた一馬の顔に、雪乃は雄大を映してしまう。
「ごめん・・・・でも今日は本当に一人でいたいの・・・・ごめんなさい・・・」
そう言うと抱きしめようとする一馬から逃げ出す。
その瞬間一馬の鼻にいつもの雪乃の匂いとは違う・・・雄大の匂いが匂った・・。
咄嗟に手を伸ばしそうになるが・・・ここまで傷ついている雪乃をこれ以上傷つける事はできないと思い、自分を止める。
「それじゃぁ・・・・何かあったら電話して」
一人で残していくのは心配だったが・・・・一馬は雪乃を残しその場を去った。