色をなくした世界
そんな一馬を見ながら、雄大は驚いていた。


(・・・・・こんな普通の顔をするやつだったんだ・・・)


何を考えてるか分からないと思っていたけど・・・雪乃の事は本気らしい。


それなら良いと思った。


「雪ちゃん・・・幸せにしてあげてよ・・・本当にいい子だから」


それだけ告げるとその場を去った。


そこに残れば・・・言わなくても良い事を言ってしまいそうだったから・・・。


去っていく雄大を見ながら、一馬は嫌な予感がしていた。


こういう時の直感は当たる・・・・。



雄大の心にも・・・・


一馬の心にも・・・・


雪乃いるのに・・・・・。


雪乃の心は・・・遠かった・・・・







ねぇ?


君の心が欲しいと願う僕と・・・・



君の心の幸せを願うアイツ・・・・



君の幸せの答えなんて・・・分かっていたのに・・・

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