色をなくした世界
両親に甘え、和哉に甘え、いつだって誰かに甘えて生きてきた雪乃。
今回も梓に甘えてしまう事になるが…親元に戻るよりは良いだろうと自分で判断した。
「あず~!ごめんね…」
小さな声で呟けば、すぐに気付いた梓が反応する。
「謝らないのー!!私も家そろそろ出たかったし、お互い良い機会じゃん」
いつだって悪い方に傾く雪乃を、梓は笑顔で受け止めてくれる。
雪乃にとっては本当に有り難い存在だった。
「これでとりあえずは片付いたね!」
そう言うと梓は部屋を見渡した。
箱があちこちに積んであるものの、和哉と過ごした家にその面影はもうなかった。
今回も梓に甘えてしまう事になるが…親元に戻るよりは良いだろうと自分で判断した。
「あず~!ごめんね…」
小さな声で呟けば、すぐに気付いた梓が反応する。
「謝らないのー!!私も家そろそろ出たかったし、お互い良い機会じゃん」
いつだって悪い方に傾く雪乃を、梓は笑顔で受け止めてくれる。
雪乃にとっては本当に有り難い存在だった。
「これでとりあえずは片付いたね!」
そう言うと梓は部屋を見渡した。
箱があちこちに積んであるものの、和哉と過ごした家にその面影はもうなかった。