色をなくした世界
「牛丼…特盛り買ってきたから」
素晴らしい笑顔で話す梓に雪乃の牛丼を出す手が止まる。
「…特盛り?」
雪乃は決して大食いではない。人並みの胃袋と人並みの食欲だ…特盛りなど食べられるはずがない。
「あず…私特盛りなんて食べれない」
梓も世間一般とさして変わらないはずだ…。何で?と目で問えば、凄く梓らしい答えが返ってくる。
「セールしてた!並盛りの料金で特盛りになるって言うから買うしかないかなって」
それはそれはお買い得だと言わんばかりの梓に雪乃は頭が痛くなる。
「あず…でも残したらもったいないよ?」
短いとは言え主婦だった為か節約癖が雪乃にはついていた。
素晴らしい笑顔で話す梓に雪乃の牛丼を出す手が止まる。
「…特盛り?」
雪乃は決して大食いではない。人並みの胃袋と人並みの食欲だ…特盛りなど食べられるはずがない。
「あず…私特盛りなんて食べれない」
梓も世間一般とさして変わらないはずだ…。何で?と目で問えば、凄く梓らしい答えが返ってくる。
「セールしてた!並盛りの料金で特盛りになるって言うから買うしかないかなって」
それはそれはお買い得だと言わんばかりの梓に雪乃は頭が痛くなる。
「あず…でも残したらもったいないよ?」
短いとは言え主婦だった為か節約癖が雪乃にはついていた。