色をなくした世界
雪乃が何で?と聞けば、梓は嬉しいような失礼なような事を言ってくれる。
「心配だったんだよ…雪乃ボケーッとしてるし、今までバイト以外した事ないし、世間知らずな所がいっぱいあるし…」
聴いている雪乃の顔は段々引きつっていく。
(思ってても言わなくて良くない…?)
聞かない方が幸せな事は世の中に溢れている。
「でも…雄大君の所なら安心じゃん?何かドジしても雄大君がカバーするだろうし、普通の会社より面白そう」
雄大の勤める場所は出版社。大きな所ではないが、旅行志や世界遺産などの雑誌を出しているため、色んな所に行ける可能性がある。
「それは思った!楽しそうだなって」
雄大からよく旅先の事を聞いていたのも大きい。
「羨ましいよー。それに比べて私はただのOL…」
本当つまらない。と呟く梓だったが、入社一年目でバリバリ発言し、企画を出していると同じ会社に入った友人から雪乃は聞いている。
「心配だったんだよ…雪乃ボケーッとしてるし、今までバイト以外した事ないし、世間知らずな所がいっぱいあるし…」
聴いている雪乃の顔は段々引きつっていく。
(思ってても言わなくて良くない…?)
聞かない方が幸せな事は世の中に溢れている。
「でも…雄大君の所なら安心じゃん?何かドジしても雄大君がカバーするだろうし、普通の会社より面白そう」
雄大の勤める場所は出版社。大きな所ではないが、旅行志や世界遺産などの雑誌を出しているため、色んな所に行ける可能性がある。
「それは思った!楽しそうだなって」
雄大からよく旅先の事を聞いていたのも大きい。
「羨ましいよー。それに比べて私はただのOL…」
本当つまらない。と呟く梓だったが、入社一年目でバリバリ発言し、企画を出していると同じ会社に入った友人から雪乃は聞いている。