色をなくした世界
「いつも通り名前で呼んでいいって言っただろう?敬語もいらない。ここじゃ誰も気にしないよ」
・・・・むしろ俺も名前で呼んでくれと言う変な虫が増えるだけだ。
「だけど・・・仕事場だし」
良いと言われても、きちんと公私は分けないと・・・とこんな時ばかり真面目な雪乃は困っていた。
「柏木さんって呼ばれても返事しないからね」
「そんな子どもみたいな事言わないで下さい」
雪乃が怒れば、仕返しの様に雄大は頬を膨らませる。
「失礼な!もう23歳だよ!!」
全く同じ言葉をさっき雪乃が言ったはずだ・・・。
雪乃は会社に入り、今まで見た事のない雄大の姿に親しみを持ち始めていた。
はぁと溜息は出るものの・・・雄大の言葉に甘える事にした。
「分かったよ。雄大君。でっ・・・コピー使うの?」
今雪乃が大量に印刷中の為、急ぎなら違う階にあるコピー機を使った方が早いよと教える。
「違う違う。慣れたかなって?心配で」
・・・・むしろ俺も名前で呼んでくれと言う変な虫が増えるだけだ。
「だけど・・・仕事場だし」
良いと言われても、きちんと公私は分けないと・・・とこんな時ばかり真面目な雪乃は困っていた。
「柏木さんって呼ばれても返事しないからね」
「そんな子どもみたいな事言わないで下さい」
雪乃が怒れば、仕返しの様に雄大は頬を膨らませる。
「失礼な!もう23歳だよ!!」
全く同じ言葉をさっき雪乃が言ったはずだ・・・。
雪乃は会社に入り、今まで見た事のない雄大の姿に親しみを持ち始めていた。
はぁと溜息は出るものの・・・雄大の言葉に甘える事にした。
「分かったよ。雄大君。でっ・・・コピー使うの?」
今雪乃が大量に印刷中の為、急ぎなら違う階にあるコピー機を使った方が早いよと教える。
「違う違う。慣れたかなって?心配で」