色をなくした世界
外に出てみればまだ寒い風が吹いていた。
一緒に出てきたものの・・・帰る方向は別々。
「じゃぁ私タクシーでも拾って帰るね」
そう言って別れようとした時・・・ガタン。
めまいで膝をついてしまう。
「おい大丈夫かよ?」
一馬が心配そうに側に来る。
雪乃の顔を見ればそんなに飲んでいないはずの雪乃の顔は真っ赤になっている。
「お前・・・顔真っ赤だぞ?」
額に振れれば熱はない為、ただの酔いだろう。
「送ってくよ」
こんな状態で一人で返せないと思い一馬が声をかければ、雪乃は首を振る。
「一人で帰れるから大丈夫!!!一馬仕事で疲れてるんだから・・・ね?」
雪乃は雪乃で忙しい一馬の体調を心配してくれているのだが・・・・。
「馬鹿。それで一人で帰して何かあったらどうするんだ。人に頼ることも覚えろよ」
そう言うと雪乃の鞄を奪い取り、体を支えてくれる。
「タクシー拾ってくるからここで待ってろよ!」
タクシーを探しに行く一馬の後ろ姿を何も言えず雪乃は見送った。
一緒に出てきたものの・・・帰る方向は別々。
「じゃぁ私タクシーでも拾って帰るね」
そう言って別れようとした時・・・ガタン。
めまいで膝をついてしまう。
「おい大丈夫かよ?」
一馬が心配そうに側に来る。
雪乃の顔を見ればそんなに飲んでいないはずの雪乃の顔は真っ赤になっている。
「お前・・・顔真っ赤だぞ?」
額に振れれば熱はない為、ただの酔いだろう。
「送ってくよ」
こんな状態で一人で返せないと思い一馬が声をかければ、雪乃は首を振る。
「一人で帰れるから大丈夫!!!一馬仕事で疲れてるんだから・・・ね?」
雪乃は雪乃で忙しい一馬の体調を心配してくれているのだが・・・・。
「馬鹿。それで一人で帰して何かあったらどうするんだ。人に頼ることも覚えろよ」
そう言うと雪乃の鞄を奪い取り、体を支えてくれる。
「タクシー拾ってくるからここで待ってろよ!」
タクシーを探しに行く一馬の後ろ姿を何も言えず雪乃は見送った。