恋愛禁止っ!!
「杏子ちゃんだよね?よろしく。」
「え、っと、七瀬くんに河西くん、あと宮地くんだよね?よろしくね」
名前、間違ってないよね?
「おう!俺様の事は『傑さま』と呼んでくれ」
「……」
「……傑って呼べ」
「うん」
若干引いてしまった。
「杏子ちゃんってすごいね-。」
「え、なんで?」
「傑みたいなやつに話しかけられて物怖じしないなんて。あ、俺の事は充でいいから。」
「うん。よろしく、充」
充は…、うん、女の子の扱いに慣れてそうだな。
優しいし、紳士っぽい。
最後は…
「昴でいい」
「え、あ、うん…」
結構あっさりしてるんだね。さすがクール。
「よろしく、杏子」
そういって昴はふわっと笑った。
その顔は見とれるほどのカッコ良さだった。
「う、うんっ、昴」