彼は、理想の tall man~first season~
chapter.08
「ねぇ美紗、それって、恋したってことなの?」
「え、う・・・・・・ん? まだそこまでは。でも、それに近い感じになるのかな」
「マジっすか?」
「そんなに、驚くこと?」
「驚くに決まってるし!!」
「そうなの?」
「何年振りだと思ってるの!?」
「――さあ?」
「美紗から男の話聞くなんて。そりゃあ、誰だかに告られた話はチラホラ聞いてたけどさ。恋したっぽいっなんて、かわいいこと聞かされるなんて、明日は槍が降るわ」
「いやいや、降らないから」
会社帰りに智子とヨガを終え、なんだかジッとしていられなくて、智子を誘って飲みに来た。
「でも、まだ、なにも始まってないから、そんなに騒ぐことでもないかと」
「なに言ってるのよ? 美紗の中では、もう始まってるようなもんなんでしょ?」
「・・・・・・まぁ」
「なにが、まぁよ!! 照れちゃってぇ」
「もう、智子は、からかわないでよ」
「からかいたくもなるって!! どっれだけあたしが心配してたか解る? ちょっといじるくらいは許してもらわないと、割に合わないんだから」
智子は、興奮してて、本当に興味津々という感じだった。