彼は、理想の tall man~first season~
chapter.12
――――。
完全に二日酔いだと認めるまでに、起きてから10分は経過していた。
んーーーー。
どうにもこうにも頭が痛い。
これを二日酔いと呼ばずして、なんと言えるのだろうか。
起きて暫くベッドの上でボーっとして、それから、突然喉が水分を欲するので冷蔵庫へと足を進めた。
炭酸水を流し込んで、体の目覚めを実感。
外は陽の光で結構な明るさ。
時計は既に9時を回っていた。
シャワーを浴びたいし、歯も磨きたい。
けど、なんとなく陽を浴びたくて、ベランダに近付いた。
目が日差しを直に感じる一歩手前で、グワグワと頭痛が激しくなり。
陽を浴びるのではなく、日差しは目で感じるだけに留めて、やり過ごすことにした。
「ぁふ・・・・・・ぅ」
ボーッとしてて、視界が日差しでぼんやりで、思わず欠伸。
今日は、車の契約の日。
こんなにボーッとしたままというか――頭痛が酷い状態のままじゃ、なんだか嫌だと思って、私は軽くシャワーを浴びて。
シャワーを終えた後、インスタントの味噌汁とちょっとのご飯を食べて、ゆっくりウォーキングなんて思って外へ出た。