彼は、理想の tall man~first season~
尚輝のブランチも作らないとだと思って、立ち上がろうとした時、激しい眩暈に襲われ。
思わずその場でよろめいた。
飲み過ぎ最悪――。
いい感じに2日酔いゾーンから抜け出せた感があって、爽やかな風が心地良かったのに。
咲いているたんぽぽを踏みつぶさないように避け、再びゆっくりと立ち上がった。
太陽は、ギラギラとしていて。
キャップを被って来て正解だったな、なんて思いながら薄目を開いて空を見上げた。
初夏を思わせるその日差し。
それを浴びながら、私はマンションへ引き返した。
そして、再度シャワーを浴び、本格的に体をリセット。
少し歩いて気分と頭痛もサッパリした事もあり、私は意気揚々ブランチを作り始めた。
そうこうしていると尚輝も起きて来て、一緒にブランチ。
「ねぇ、今日は何時集合?」
「あーまだ敦さんから連絡来てないからわかんねぇけど、午後一にディーラー着けばいいんだろ?」
「うん、そんな予定だったと思う」
「正午過ぎ、下に集合って思っときゃいいんじゃねぇ?」
「んー、それじゃ食べたら準備しないとかな」
「お、気合い入ってんじゃん」