彼は、理想の tall man~first season~

明日は日曜日。

お目当ての小物が今日は幾つか買えたから、明日は荷解きして部屋の片付けをしなきゃ。

午後は尚輝と一緒に車の試乗に行く予定だから――。


そんな風に、明日の予定を頭の中で整理しながら、心の中に芽生えそうになった乙女チックな気持ちは、掻き消した。

スマホを手にしたままだったことに気付いて、バッグへと戻す。


今日は早く寝たいな。

そう思いながら、それにしても、疲れたなぁ――なんて呟いて、余計に疲れを実感。

欠伸まで出て来る始末。


歩き回って疲れ果てた足を軽く擦り。

私は後部座席で2人を待っている間、疲労感いっぱいの怠さ感じる身体をドア窓に預けて目を閉じた。
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