彼は、理想の tall man~first season~
だからこれ以上は――と、そう思っての言葉だったけれど。
「これで減点2ね」
敦君は、いきなり何?ってな事を言い出し。
晃と尚輝に「なんか買って来るものあるか?」と聞いていた。
あんな話をした後に、それに無関心だった人と、2人でお散歩しながらコンビニ行く状況は、正直キツイと思った。
まぁ、晃と2人で行くことになっても、私には相当キツイ状況だったけれど・・・・・・。
小腹が減ったと言い出した晃に頷いた敦君は、「尚輝は?」と聞いていた。
けれど、尚輝は「特には大丈夫ないかな」と、敦君に返していた。
そして、「行こうか」と――私にそう問いかけるようにして、リビングを出ようとする敦君。
私はお財布を手に持ち、彼の後を追った。
部屋を出る直前、聞こえて来たのは、晃の「気ぃつけろよ」のひと言。
尚輝には、なんだかシカトされている気もしたけれど。
「行ってきます」
私はそれだけ言って、部屋を後にした。