彼は、理想の tall man~first season~
chapter.27

「――他は、大丈夫ですか?」

「うん。これだけピアノで演出を手伝って貰えたら、完璧」


約束の場所で落ち合い、挨拶を済ませて、嬰に到着。

その後は、新郎の長山さんに、当日の構想を聞き、私はそれに応えられるか否かを聞かれ。

具体的な演出を語られてのそれは――もう綿密な打ち合わせと化していた。


「スライドショーが大体何分くらいになりそうか、後で時間を教えて下さい」

「そうだね。ナレーションは、藤本に頼むから、一通りシュミレーションしておくよ」

「想定の時間で、曲のペースとアレンジ決めておくので、宜しくお願いします」


手帳に必要事項を書き込み、頭の中で当日までの予定を逆算。


「急遽スライドショーもやっぱり、なんて思っちゃったから、まだ写真一枚も決めてないんだけど」

「出来れば、今月末迄に大体の時間を連絡いただけたら、助かりますけど――色々お忙しいですよね?」

「まぁ、でもね、お互い早いに越したことはないだろうから、早急にまとめて連絡する!!」

「宜しくお願いします」


弾く曲数と流れは決まり。

あとは、練習時間の確保とアレンジを決めれば――。
< 559 / 807 >

この作品をシェア

pagetop