彼は、理想の tall man~first season~

初めて一緒に飲んだ割には、3人でもそこそこ会話も弾み。

中條氏に対しては、打ち解け易い人だと感じた。

同じ会社の中條氏と尚輝。

でも、2人が2人にしか解らない話とかをするでもなく。

私が退屈することもなく。

煙草も吸いたい放題で、私は好き勝手にその時間を楽しんでいた。

だけど、早朝起きて、6時半からゴルフの打ちっ放しという始まりだった今日という日。

眠気もピークで、軽くシャワーをしてから、私は2時少し前には床に就いた。


尚輝と話す雰囲気から、中條氏は明るい人だという事が窺い知れ。

学生時代にしていたスポーツは意外だったけれど、案外趣味は合いそうかな、とか。


この人なら、前向きになれそうな。

でも、と――すんなり進めない私もいて。


ただ、恋愛って理屈でするものじゃないと言われてる。

なら、もう、自分の気持ちに任せるしかないような気がして。

会いたければ電話をして、別になんとも思わなければしない。


心の儘に――と、そう決めて、ベッドへと体を沈めた。
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