Trick or Trick ?

「っで、その格好になった…と」

「うん」

「に、しても。たしかに、今日の彼の苛め度は高めね?額に怪我まで…」


私の額の絆創膏を撫でながら梗子が言った


「あ、コレは怪我じゃないの」


言いながら、大きな絆創膏を取るとそこには…


「…馬鹿奈…」


梗子が呟いた通りの言葉が、油性ペンで書かれていたのだ

昨日、コレを落とすのに時間がかかって、寝るのが遅くなったのだ

しかし結局、完璧には落ちなかった

だから仕方なく、絆創膏を貼ってきたのだ

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