優しい顔をした悪魔くん。



「わかんないよ。いつ吉岡くんに彼女できて、この金曜日の約束がなくなるかって考えたら…」

「考えたら…?」

「な…泣きそうなる」



涼しい風が吹く。


「そんなのありえねぇな」

「だって…」


ぼすっ


「いた…」


私は顔面を吉岡くんの胸でうった。


「ゴメンゴメン」

笑いながら謝る吉岡くん。


「好きじゃないなら…こんなことしないでよぉ…ッ…グス…ッ…」


溢れた涙。




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