優しい顔をした悪魔くん。
「なんで私が吉岡くんを?ハハ」
「さっきの言葉でわかるぞ?」
さっき…
"な…泣いちゃう"
みたいなこと言ったから?
「…」
「鈴。」
「な…に…」
「会うのやめるんだよな?」
「…うん」
本当は会いたいけど
仕方ないんです
「俺が彼女作ってもいいんだな?」
ピクッ…
「それは…………い…」
「い?」
「い……いよ」
「そ?じゃーな」
吉岡くんは私からパッと離れて鞄を持って立った。