短‐好きかなんてわかんない
つまり、聡は真紀のことが好きだってことだ。
「ま………って、よくわかんない。」
「真紀が好きだ。」
今度は誰にでもわかるように聡がいった。
「………駄目。だって………」
「真紀は、俺のこと嫌い?」
返事はない。
「じゃあ好き?」
この言葉で、真紀はさっき首を横に振ったのかな、と思った。
そして………。
「………好き、だよぉ。聡が、好き。」
真紀の、泣きそうな声が聞こえた。
あぁ、私、失恋したんだな。
身体から力が抜けていった。