短‐好きかなんてわかんない
どれ位そこにいたんだろう?
辺りは、薄暗くなっていた。
帰ろうにも、ここが何処かわからない。
中学生にもなって迷子なんて。
私って本当にバカ。
「なぁ、君どうしたの?」
そんなとき不意に男の子の声が頭上から聞こえて、顔をあげた。
声を掛けてくれた男の子は制服を着ていた。
うちの中学の制服じゃないから、この近所の中学の人だと思った。
「傷だらけだし………俺ん家すぐそこだから、手当てしよう?ついてきて。」
「え、ちょっと!」