短‐好きかなんてわかんない
「ね、あなたって何年生?中学生だよね?」

「俺?中一だけど。」

「やっぱり同い年かぁ。あ………名前、」
「あ………ぃり!」

急に名前を呼ばれ、声のした方向に振り返ると、息をきらした真紀がそこに立っていた。



「ま………き?」
「何処行ってたの!?あんたの家いったらまだ帰って来てないっておばさん心配してたよ?」

「ごめん、真紀……。私聞いちゃった。放課後の真紀と聡の会話。」

「…………そっか。とにかく、一度帰ろ?話は帰り道で。」

「………うん。」
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