短‐好きかなんてわかんない






「愛梨!早く早く!!」

「ま………き。待ってよぅ………。」

「体育遅刻しちゃうじゃない!本当にとろいんだから!!」

「ごめ……」
「おい、真紀。愛梨泣きそうな顔してんじゃねぇか、苛めんなよ!」

いつもとろくてドジな私がいつも通り真紀に急かされていると、クラスメートの男の子が真紀に詰め寄った。


私の準備が遅くて体育の授業に遅れそうで、だから真紀は何も悪くないし、泣きそうな顔っていうのは一生懸命走ったからなのに。





「は?何で私が愛梨を苛めてることになるわけ?」
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