恋のはじめ




そんな中、既に躊躇いを見せる咲希の背中が突然誰かの手によって押された。



「冗談でも死なないでよね」




「え・・・・・?」




言って先に入ったのは沖田。




そして、余計足が緩んだのを続いて平助が声を掛ける。





「行くよ、咲希!!」





「・・・・・・よし」





小さく声を出し、肝を据えて突入した。




そして勢いよく刀を抜く。





大丈夫。




私なら、出来る!!





そう心の中で唱え、刀を振り回した。








< 121 / 168 >

この作品をシェア

pagetop