恋のはじめ
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二年後
「知ってるか?ここの甘味屋にえらく別嬪さんがおるんやて!!」
言いながら数人の若者がとある甘味屋へ足を踏み込んだ。
「うちの看板娘でしょう?今配達に行ってはりますのよ」
そこの奥さんの景気のよさそうな挨拶に、一人の男が疑問を抱く。
「あれ?配達なんてしてた?」
「ふふっ会いたい方がいらっしゃるそうで」
微笑ましく遠くを見つめ、そう言った。
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『新選組の皆さん!お団子お持ち致しました!!』
____完