恋のはじめ





沈黙が続く間も、咲希の警戒心は指先まで通っている。






そして再び斎藤が口を開いた。







「島原咲希・・・・・女だろう」








あまりにも突然過ぎて、咲希の大きな目がさらに大きく開く。







「何をっ・・・・・」







今にも刀を引き抜きそうな咲希を静かな声で止める。








「バレてないとでも思ったか・・・悪いことは言わない。すぐにここから出ていけ」







「私はっ!!」






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