恋のはじめ
「いつもなんですか!?」
「室くーん。何言ってるの?いつもじゃないよねー?一昨日はまっすぐ帰ったよねー?そんなこと言っていいのー?」
「お、沖田組長・・・」
目が笑っていない沖田の不気味な笑顔に、室の額に冷や汗が流れる。
「まぁ、あんたも来れば?」
咲希に目を向けたまま空いた隣をポンポンと叩き、隣に来ることを促す。
「なんで・・・・」
「いいから」
串に四つささった団子を渡され、座らざるを得ない状況を作らされた。
「みんなは先に帰っててくれるかな?」
「了解しました!」
室だけがそう返事をし、残りの隊士は沖田に一例だけすると屯所の方へと歩みを進めた。