夢桜―謎の少女と暴走族―
「俺は……………」
さぁ、どうする?
解散させる?
それとも…
「俺は…もう一度…この族を……レクトルをやり直してぇ…」
あ、やっぱりか。
「そう……アンタのその顔、いいね。輝いて見えるよ」
「は?」
「…じゃ、用がすんだから帰るわ」
「壊滅するんじゃ…」
「あー止めた止めた。アンタみたいのが、この腐ったような族にでも居たから良かったよ。ま、せいぜいレクトルが立ち直れるように頑張んな」
私は、結局レクトルを見逃す事にした。
まだまだ、私も甘いね。
「そうそう、また薬に手を出したりしてたら…今度こそ潰しに掛かるから?OK?」
それだけ言って、私はこの場をあとにした。