夢桜―謎の少女と暴走族―
公園を出ようとしたとき。
「なんで…アンタは………俺を最後まで殺らねぇんだ…」
男が言った。
なんで、私が最後まで殺らないかって?
まだ、アンタには………
希望があるからね。
ま、そんなこと言わないけど。
私は、男に何も言わずに公園を出た。
次会うときは、守れる存在がいると思って。
私はまた時間を潰すために、何処か時間を潰せる場所を探した。
20時14分か…まだあと一時間ぐらい暇だ。
どうしたものか…
喧嘩はあまりしたくない…
「おにーさん」
知らない女が私の目の前に現れて言った。
「……………誰…」