ワケがありまして、幕末にございます。
息
「…あ゙?」
「見えなくても睨んでる事くらい直ぐ分かるんだけど」
ドォーン…
花火が微妙にしか見えない土方の部屋に2人、アタシと土方(正確には土方だけだが)は睨み合う。
「「………」」
事は数時間前に遡る。
「――…え、やんの、祇園祭」
布団の中の沖田さんを囲む様に話す漫才トリオと丞、土方。
「当ったり前ぇよぉ!
あんなこたぁ気にしねぇくらい逞しいからな、京の奴等はァ」
「お前の筋肉みたいになっ」
「おっ、良く分かってんじゃねぇか平助ェ!」
「左之のその筋肉バカには勝てないよ、誰も」
「照れんじゃねぇか!
ガハハハハハハ!」
「軽く馬鹿にされてるって気付いてるか…?」
お前等は見舞いに来たのかコントに来たのかどっちだ。