ワケがありまして、幕末にございます。
“さぁ愁、どうする?”
――イヤだ。
死なせない、まだ。
絶対に、死なせない。
誠の信念が消えるまでは。
“なら、もう、”
――うん、迷わない。
ありがとう、…父さん。
“…愁、僕は幸せだったから。
本当だよ、本当に幸せだった。
君が産まれてきてくれたことも、君が居てくれたことも。
きっと椿もそう思ってる。
だから、もう囚われなくていいんだよ。
じゃあね、愁…生きて、生きて、死にてぇくらい生きまくれよ”