ガラスのカケラ
学校が終わると私は毎日のように健輔の家に通った。
恋だとか好きだとかそんな感情ではなく、ただ健輔のギターが聴きたかった。
そのうちに健輔は私にギターを教えるようになった。
別に頼んだ訳でもなかったが、お互いに聴いているだけ、聴かせているだけでは物足りなさを感じていたのだろう。
向かい合い、時には並んでギターに触れ合ううちに、だんだん健輔の思っていること、考えていることがわかるようになってきた。
健輔はといえば、いつもマイペースにギターを弾くばかり。
でも、私がなんとなくイライラしてる日には、優しい気持ちになるような曲を。
ちょっと落ち込んでいる日には、元気が出てくるような曲を聴かせてくれた。
考えてみれば、健輔は生まれつき人の気持ちを読んでしまう能力を備えてたのかもしれない。
恋だとか好きだとかそんな感情ではなく、ただ健輔のギターが聴きたかった。
そのうちに健輔は私にギターを教えるようになった。
別に頼んだ訳でもなかったが、お互いに聴いているだけ、聴かせているだけでは物足りなさを感じていたのだろう。
向かい合い、時には並んでギターに触れ合ううちに、だんだん健輔の思っていること、考えていることがわかるようになってきた。
健輔はといえば、いつもマイペースにギターを弾くばかり。
でも、私がなんとなくイライラしてる日には、優しい気持ちになるような曲を。
ちょっと落ち込んでいる日には、元気が出てくるような曲を聴かせてくれた。
考えてみれば、健輔は生まれつき人の気持ちを読んでしまう能力を備えてたのかもしれない。