ガラスのカケラ
そんな小学校生活も6年目。


転校生が来た。


「早川健輔です。よろしくお願いします。」


蚊の鳴くような声、

細くてちっちゃい体を丸めてさらにちっちゃくなった姿。


「弱っちい男子が入ってきたなぁ。」

健輔への初めての印象はそんなもんだった。


「それでは相田さんの隣に座ってください。」


先生に促されて健輔はオドオドしながら私の隣に座った。

そして休み時間


男子達が私を取り囲んで囃し立てた。


「おい、オトコオンナ!転校生いじめるなよ!!」

「っていうかさぁ、転校生の方がオンナっぽくねぇ?」

「じゃあ、オンナオトコだ!」


「や〜い、オトコオンナとオンナオトコ〜」


私はこれを聞いて反射的に立ち上がると
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