ガラスのカケラ
「もうやめて!

やだ、

やだ、

もう、いい加減にして!

いきなりそんなこと言われたって、わかんないよ。


もう、いや!!」



私は家を飛び出していた。



外は周りが見えないくらいの大雨で、私は闇雲に走り続けた。


モヤモヤしている自分の気持ちを探し回るように走り続けた。


何も見えない。


見つけたい。


見つからない。


そのうちに見慣れたたくさんの灯りが見えてきた。
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