伝えたい音~無音の世界で

それを聞いた、一部始終の生徒のみんなは何やら誤解をしているもよう…

「誤解だからーーーーーーー!!」

大声で僕は周りに弁解する。

それをあざけるように逞は笑う。

「千本木クンって…やっぱりそうなんだ…」
ある女子生徒は隣の女子生徒とひそひそとそう会話し、

そして、またとある男子生徒は
「ちくしょー、泉崎なんてうらやましい…。俺も…俺も千本木さんと付き合いたい!」

はぁ?おい、こら。
なんでそうなる?

終いには、とある先生(田橋)まで
「千本木さん、そういうことは人目につかない場所でね」
と頬を紅くそめた。

ちょ…
「誤解です!!」

ありとあらゆる誤解が招いて…変な方向へと行ってる気がする。
このままではダメだ。

「あはは。大変なことになってるな」
陽気なことを言ってる逞。
「だ~れのせいだ?こら」

逞はあははと笑いペコちゃんみたいな顔をする。


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