いちばん。

「気になるの?」

香織は囁くように言った。

「うん…まあね。」

私は香織にだけは嘘はつけない。

どうやら見破られていたようだ。

「告白しないの?」

「うん…傷つきたくないから」

香織の表情が険しくなった。


< 10 / 35 >

この作品をシェア

pagetop