『王恋』☆ハロウィンは恋ざかり☆

アル&リン2

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「フェリクス、アルらしき人は見当たらない……?」


リンはキョロキョロと歩きながらアルを探しているが、彼らしき青年は見当たらない。


「あの男性などはアルフォンス様に似ておりますが?」


女性と談笑している青年の横顔が似ている。


フェリクスはそっとリンの耳元で教える。


その仕草にリンの胸がトクンと一度鳴った。


「そ、そうかな……」


「お声をかけますか?」


また耳元で言われてリンはビクッと肩を震わせた。


「あの方は……アルじゃない」


何だろう……フェリクス様を意識しちゃう……。


「どうしてそう思われるのですか?」


また耳元で話しかけられそうでリンは少し体をずらした。




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