『王恋』☆ハロウィンは恋ざかり☆
エルンスト&マリー・ルイーゼ2
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一方、フロアーに降りたエルンストは招待客の熱気に包まれて早くも去りたくなった。
だが目的はソファーに座っている女性。
エルンストは近づいてくる原色のカラフルなドレスを着た女性に気づかないフリをして足を速めた。
彼女はまだソファーに座っていた。
ピンク色の愛らしいふんわりとしたドレスに同じ色の羽のマスク。
ブロンドの巻き毛がまだ幼さを残している。
その女性の前に立つと、ハッとして女性は顔を上げた。
女性の瞳は晴れた日の空のような水色。
目と目が合うと、すぐに視線を逸らされる。
「美しい方、ダンスにお誘いしたいのですが?」
今まで誘った男たちすべて断っている彼女に、自分を試したくなった。
「あ、あの……」
それだけ言って彼女は首を横に振った。
自分も彼女に振られたのか?
簡単に断ったようだが、そうはいかない。
一方、フロアーに降りたエルンストは招待客の熱気に包まれて早くも去りたくなった。
だが目的はソファーに座っている女性。
エルンストは近づいてくる原色のカラフルなドレスを着た女性に気づかないフリをして足を速めた。
彼女はまだソファーに座っていた。
ピンク色の愛らしいふんわりとしたドレスに同じ色の羽のマスク。
ブロンドの巻き毛がまだ幼さを残している。
その女性の前に立つと、ハッとして女性は顔を上げた。
女性の瞳は晴れた日の空のような水色。
目と目が合うと、すぐに視線を逸らされる。
「美しい方、ダンスにお誘いしたいのですが?」
今まで誘った男たちすべて断っている彼女に、自分を試したくなった。
「あ、あの……」
それだけ言って彼女は首を横に振った。
自分も彼女に振られたのか?
簡単に断ったようだが、そうはいかない。