『王恋』☆ハロウィンは恋ざかり☆

エルンスト&マリー・ルイーゼ3

マリー・ルイーゼから一度離れたエルンストは再び二階に戻り、手すりにもたれ彼女を眺めた。


自分がいなくなってから数分もしないうちにまた男から誘われている。


「パーティーに来たのに動かずか……いったい何がしたいんだか……」


彼女の行動が分からない。


誰かを待っていると言っていたが、こんなに待たせるとは紳士じゃないな。


彼女は目を引く美人だ。


再び彼女は断っているようだ。


しばらく見ていると、恰幅の良い男性が近づいてきた。


遠目から見ても若い男性ではないようだ。


エルンストは眉根を寄せてじっと2人を見た。


あの男は……。


エルンストは彼女に近づいた男を思い出そうしているうちに、彼女はソファーから立ち上がった。


そして2人でダンスフロアーの方へ移動していく。


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