『王恋』☆ハロウィンは恋ざかり☆
「あ、そうだ 賭けをしよう」


王子らしくない言葉にリンはポカンとアルを見つめる。


「か……け……?」


「見つけられなかった場合は言う事を聞くこと」


「言う事って……?」


「それは内緒 リンも考えておくといい」


アルは勝つつもりでいるけれど、私だって負けない。


大勢の招待客がいる中探すのは一苦労するに違いない。


だけど、アルを見つけられるって自信はある。


アルの高貴な雰囲気は人とは違うから。


立っているだけで、誰をも魅了してしまうんだから見つけられないはずがない。


「リン」


考え事をしていると、そっと名前を呼ばれて膝の上に抱きかかえ上げられる。


「寝室へ行こう」


寝室へ向かいながら、唇を重ねあわされた。






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